躍進する芝浦工業大学
学長 山田 純
機械工学科同窓の皆さ ま、いかがお過ごしでしょ うか。この夏は、歴史に残 る暑い夏となりましたが、 お元気にお過ごしのことと 思います。私の方は、芝浦 工業大学学長を拝命して2 年半が過ぎました。皆さん の期待に答えられているか どうか不安ですが、周囲の
教職員さんの助けを借りて、大学を盛り上げるべく日々 奮闘しております。本稿では、最近の大学のトピックス を、2027年の創立100周年に向けた展望を交えてお伝 えします。 まず、世界における芝浦工業大学の評価ですが、英国 のTimes Higher Education (THE)の大学ランキングで は1201位〜 1500位にランクされています。世界にあ る高等教育機関の数が23,000程度と言われていますの で、上位5 〜 7%にあたります。順位自体は、ランクイ ンする大学の数や年ごとのばらつきによって変動しま すが、その元データとなる点数は、2017年に初めてラ ンクインしたときの11.5点から、2023年までの6年間 で18.5点まで上昇しました。毎年1点前後、点数を伸ば しています。現在、ベンチマークとしている東京理科大 学さんが21.6点(2023年)なので、100周年には追いつ くつもりです。理科大さんには内緒に(^_-) さて、このような世界大学ランキングでは、研究力の 高さが重視されます。これは高等教育機関である大学 のミッションが、教育だけでなく研究にあるからです。 研究が高等教育のベースにあると言っても過言ではあ りません。今後も、これまで以上の教育を提供するため に、さらに研究を推進していくつもりです。 研究力の強化だけに注力し、教育そのものを疎かにし ているわけではありません。情報技術の進化が産業構 造自体にも変革をもたらしつつあることは感じられえ ていると思いますが、そのような現在社会に対応できる 技術者を育成するために、工学部は、学科という枠を取 り除いた課程制に移行します。課程性は、これまで「 機 械工学」しか学べなかった学科教育から、学生の興味に 応じて、情報、電気なども学べるような柔軟な教育体制
です。このせいもあって、同窓の皆さまには寂しいかも しれませんが、機械工学科がなくなり、機械機能工学科 と併せて、機械工学課程(基幹機械コースと先進機械 コース)に変わることになります。機械系の卒業生が 社会でより輝くための教育改革です。ご理解いただけ ると幸いです。 アジアの輝ける大学を目指し、芝浦工業大学は不断の 改革を進めます。引き続き応援よろしくお願いいたし ます。
最近のコメント