会長就任にあたって
夏目 光尋 (34年)
会員の皆様には益々ご健勝のこととお慶び申しあげます。私は長く34年卒のクラス会の幹事を務めさせ
ていただいておりますが、この度、同窓会幹事会で冷泉会長の後任としてご推挙いただきました。微力ながらもお役に立てさせていただきたいと存じます。
この私どもの同窓会は恩師弓削先生の強力な推進で発足いたしましたことは、皆様ご承知のことでございます。大学紛争で工学研究所に一時席を映されていた先生が機械工学科に復帰され、早速、名簿作りに取り組まれました。東大の同窓会名簿を見ながら、「名簿が無いのは可哀想だ」と話されておられたとお聞きしております。
私は田町駅近くで先生から声をかけられ、「名簿を作るから横河にいる卒業生の住所を書いてよこしなさい」と言われたことを思い出します。
この名簿がもとになり同窓会(昭和46年)が発足し、総会も開かれるようになったわけでございます。
同窓会は、歴代会長さんをはじめ事務局をご担当された先生方、幹事の方々のご尽力で4半世紀を超える時を刻んでまいりました。
その活動といたしましては、名簿の発行、会報の発行、幹事会の開催、総会の開催などでございます。そのほか、毎年、在学の学生会の行事に援助しております。また、去年は大学の創立70年記念行事にも、応分の協力をさせていただきました。
総会は今年も会告1のように開催させていただきますので、同期の方々お誘い合わせの上、ご参加くださいますようにお願い申しあげます。多数のご参加をいただき、同窓会の活性化についてのご意見をいただきたいと存じます。
私は以前は総会で同期のものは一人もいない寂しさを味わったことがございました。年賀状などでそのことを訴え、また総会前には電話で勧誘いたしたりしましたところ、疎遠になっていた友人たちの参加も増え、クラス会も開くようになり、最近では年2回も旅行をしゴルフを楽しむ集まりをしております。
集まれば懐かしい先生方の思い出、仕事の話、家族の自慢などに花が咲き時間が経つのも忘れます。私たちには、同じ機械工学科を卒業したもの同志の「絆」があります。「同窓という人の結びつき・絆」があればこそ、同輩だけでなく、先輩にも、後輩にも話しかけて和(輪)を広げていくことができるものと思います。
同窓会を楽しいものにして行こうではありませんか。
夏目 光尋(なつめ みつひろ)略歴
1936年静岡県三ケ日町生まれ、1959年横河橋梁(現横河ブリッジ)入社、主として溶接の研究に従事。1983年名古屋大学から工学博士取得、1991年横河工事(株)に遺跡、現在理事。
公的活動として、日本橋梁建設協会現場溶接部会長。本学非常勤講師。溶接検定委員会幹事。1996年からは、溶接検定分野の欧州規格委員会のISO公式オブザーバー。
1998年4月1日 第15号より
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